豊かな自然の中でサウナを楽しむスタイルの「アウトドアサウナ」を地域振興に生かそうと、2021年に「サウナのまち」宣言をした大分県豊後大野市が、サウナ客でにぎわっている。年間の利用者数を比べると、宣言前の約11倍になる人気ぶりで、サウナ施設を設けた事業者数も右肩上がりだ。
アウトドアサウナとは、野外に小屋やテント型のサウナを設置し、ほてった体を近くの川で冷やすなどする楽しみ方。近年のサウナブームとコロナ禍のアウトドア人気で注目されている。
「おんせん県おおいた」を掲げる県内で、温泉がない自治体は18市町村中わずか2市。そのひとつである豊後大野市が、資源不足を逆手にとって21年7月、「サウナのまち」を宣言した。
川野文敏市長が地元の観光関…